1960年アメリカの大統領選：ケネディーvsニクソン
ケネディー勝利は誰でもが知るところですね。しかし、当初はキャリア、実力があるといわれていたニクソンを相手に、40代前半の若いケネディーは不利な状況でした。
そこでケネディー陣営は、その若さを武器に、見た目のイメージアップ戦略を徹底して行ったのです。 髪型、服装といった外見だけでなく、笑顔や歩き方、話し方、そして歩き方、握手の仕方など、徹底的に考えたのです。 若々しさを活かして、人々に良い印象を与えることだけを重視して選挙戦を闘ったのです。 そして、赤いネクタイで戦ったというのも有名な話かと思います。 その結果、逆転勝利をおさめたのです。
今でもケネディーは若々しさが魅力な政治家として伝説となってい るのは、そういった理由でもあるのです。

では、日本人はというと、欧米社会と比較して色との関わり方は、大きく違っています。
歴史を振り返ってみると封建制度下の国家では、国民の着るものにまで口を挟んでいました。身分により衣服の素材や色を限定していたのです。 身分による衣服の規制を行っていたのは、飛鳥時代も603（推古天皇11）年です。聖徳太子・蘇我馬子により制定された「冠位十二階」が、冠や衣服の色で位を表していました。位の色は、高い順に紫・青・赤・黄・白・黒。 そして、江戸時代になると、贅沢を禁じる「奢侈禁止令（しゃしきんしれい）」が庶民に幾度となく発っせられたのです。ここでも紫や赤等の華やかな色の使用は位の高いものだけに許され、庶民には染料の安価な「藍色（あいいろ）、鼠色（ねずみ色）、茶色」の３系統の色だけが使用を許されたのです。 その名残で、現在でも「白・黒・紺・茶」と言った色が無難な色として認識されていて、他の色を着ると派手な印象を持たれてしまうというようなことになっています。 そのせいか、今でも欧米人と異なり日本人は、色でイメージを図るということが苦手な民族なのです。
ですから、まだまだこれから外見のイメージ戦略は、日本人に広めていくものであり、必要になるような社会になるべきものと思います。